昨秋にフィルム写真を始めてからというもの、写真系SNSにはすっかりご無沙汰になってしまいました。
SNS疲れとか、意義が見いだせなくなったとか、そういうわけではなくて、ただ単に、面倒くさい……フィルムをスキャンして色補正してアップする──という工程が、ただただ面倒くさいのでした。
これは、フィルムの弊害と言ってもいいかもしれません。
フィルムひきこもり
そしてこの夏も猛暑に負けず、せっせとフィルム写真を学んでおりますが、先日うっかり「関西のアートイベントカレンダー」をつくり始め、いろいろなギャラリーで予定されている展覧会情報を眺めていますと、ふと、登録したまま放置している写真系SNSを思い出したのでした。
ちょうど夏季休暇に入るし、暇つぶしにおさらいしてみようというわけでございます。
ただ、ここでSNSの使用感とか使い方などを公開するのはめんどくs他の素晴らしいブロガーさんが丁寧かつ詳しい記事を書かれていると思いますので、やめておきます。
(WordPressに、いよいよ公式リリースが近づいてきたGutenbergを入れてみたので、とりあえず駄文でも書いてみようかと、思ったり思わなかったり)
前置きが長いのは悪い癖です。
書くネタがないから許してください。
Instagram・500px・Behance ってこんな感じ?
とういわけで、3大写真SNS(ひとつは写真だけじゃないけど)を勝手な印象で比べてみましょう。
まずは、みんな大好きインスタ!
Instagramは、「人気画像一覧」のような機能がありません。
検索ページを開くと、上部9枚が人気の写真となっているようですが、これはユーザーによって表示される画像が異なります。
ユーザーごとに好みや傾向が最適化されているんですね。
ここで紹介するスクショは、私のインスタで検索画面を開いたときに表示された上部9枚です。
ちょっと大人しめのトーンが揃っていますが「ザ・インスタ」という印象です。
なんかオサレっぽくて、ミニマムな感じもあって、「映(バ)えるワタシらしいライフスタイル」って感じっすね。
(けっして馬鹿にしているわけではありません。アコガレの裏返し)
じゃ、次にいきましょう。500px
500pxは、日本のユーザーさんも増えてきたのでしょうか?
このブログにも、ときどき「500px 日本」などのキーワードで検索して来てくださる方がいらしゃるようです。
たいした情報がなくてすみません。
しかも、めっちゃ久しぶりにログインしたら、通知がカオスになってました。ごめんなさい。
こちらのスクショは、500pxの「人気」作品を表示したところです。
500pxは独特のアルゴリズムでランキングされます。
公開後24時間で得たリアクションでポイントが付き、最高点は「99.9」となっています。
無尽蔵にカウントされる「いいね」とは違い、この特徴ある採点方式のおかげで、特定のユーザーに偏ることなく、常にフレッシュな作品が循環する、という仕組みですね。
参加者は、とにかく24時間以内に点数を獲得すべく、熾烈な戦いを繰り広げるのです──
というのは冗談ですが、点数を気にされるユーザーさんも少なくないようですね。(もしかしたら多少、仕組みが変わっているかもしれません。長らく放置だったので……)
採点方式はともかく、こうして人気作品を眺めてみると、こちらも「ザ・500px」といった感じですね。
絶景・自然・動物、そして美しい女性。
ここ、重要ですよ。
美しい女性
です。しっかりメモしましたか?
それではつぎ、Behanceにまいりましょう。
「Behance」は、あのAdobeが運営するクリエイターズSNSといった感じのコミュニティです。
もしかしたら、馴染みのない方も多いかもしれません。
このブログでは、Adobe使って作品つくってる人はBehanceに参加すべし!という記事を書いたことがあります。ご一読ください┏○))ペコ
Adobe製品を利用しているユーザーが作品を公開していますので、当然ながら写真だけではありません。
むしろ、写真よりも他のグラフィック作品やアート、映像、プロダクトなどなどあらゆる「プロジェクト」が公開されています。
「プロジェクト」という単位で公開するところが、他のSNSと違うところですね。
作品画像「単体」ではなく、画像、テキスト、動画などを自由に組み合わせて、ひとつの「プロジェクト」として構成します。
写真なら、写真集のようなイメージでしょうか。
もちろん、ひとつの画像だけで公開することもできます。
ここでご紹介するスクショは、Behanceの「写真」カテゴリから「全世界」で「今週」「最も評価されている」プロジェクトを表示したところです。
写真とはいっても、どちらかといえばCGっぽい作品が目立つかもしれません。
やはりAdobeユーザーですから、Lightroomは当たり前、フォトショでクリエイティブに仕上げていくのが定石というものです。
Lightroomといえば、500pxでも活用されているフォトグラファーさんが多いのではないでしょうか。
こういう話題になると、「写真とはなんぞや?」という面倒くさい話を始めたくなるので、今日はさらっと素通りすることにしましょう。
というわけで、Behanceですが、どことなくサイバー・アートぽい印象。(個人の感想です)
クールで無機質。風景写真でさえ、どことなくバーチャルな雰囲気があり、写真が写真であるための本質である「それ(被写体)は、かつて、そこにあった」という存在の証明さえもが危うく感じられるような、そんなイメージです。
白人女性が上位に少ないのも面白いですね。
たぶん、創作の対象とするものがまったく違うのでしょう。
良し悪しとかではなくて。
まとめ
いかがでしょうか?
みなさまの印象通りでしたでしょうか?
ここに上げた参考画像は、あくまで「一部の作品」であることを重ねて申し上げておきたいと思います。
「人気作品」などと言われると、「自分の作品にも評価がほしい」と思ってしまうのは、いたしかたないことだと思います。
目的が「人気者になりたい」であれば、トレンドを分析して自分の創作に反映させていくことが重要です。
そうではなくて、自分自身の作品づくりに向き合っていくというのであれば、トレンド(他人の評価)に振り回されてはいけません。
自分自身の作品づくりをして、その上で人気クリエイターになりたいというのは、ちょっとばかり強欲というものです。
もちろん、そういうクリエイターもいるだろうと思いますが。
そういう人は、「たまたま、自分のスタイルがトレンドに沿っただけ」であり、人気者の座を維持したいと思えば、やはりトレンドを意識せざるを得ないでしょう。
今回ご紹介したどのSNSも、それぞれに魅力があると思います。
いずれの場所でも自分自身の目標を見失わないようにして、楽しみたいものです。
なんだかひねくれたオッサンみたいなコメントが多くて恐縮です。
わたくし、写真もカメラも好きな中年ですが、オッサンではありません。
オバハン
です。よろしく。
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